雑誌の特集が組まれたりと人気の高い「美容オイル」。
いろんなの種類があってすでにスキンケアに取り入れている人も多くいますが、美容オイルは「興味はあるけれどベタつきそう」と苦手意識を持っている人も多いアイテムです。
40代は、肌の水分量だけでなく油分も急激に減ってくる年代...。
- 肌にハリがなくなってきた
- 肌ごわつきを感じる
- 乾燥して乾燥小じわが目立つ・カサカサ粉をふく
- 肌にツヤがない
この肌悩みは実際に40歳の私が感じている肌の変化です。油分が足りなくなると乾燥肌、ハリ不足といった肌悩みが増えてしまうんですよね。そこで私が毎日のケアに取り入れているのが美容オイルなんです。
美容オイルを取り入れるメリットは肌がやわらかくなり、水分を含んだ肌から水分が蒸発するのを防いでうるおいを保ちやすくなること。美容オイルは肌になじみやすいよう精製されていて、さらっとからしっかり重めのものまでさまざまな種類があります。
各オイルの特性を理解して肌悩みに合わせて取り入れるとより効果的ですので、今日は美容オイルについて各オイルの特徴、40代が取り入れたい使い方、美容オイルの注意点などをご紹介したいと思います。
最初に美容オイルの働きを知ろう
美容にいいオイル、といっても直接肌に塗るオイル、食事で摂るオイルの2パターンがあります。
食事で摂るオイルには身体のエネルギーになったり、代謝を促進する働きが。オメガ3系(αリノレン酸)は体内で作り出せないため食事から摂る必要がある油の成分。DHAやEPAといった成分が体内でつくられる原料になります。
肌に直接塗る美容オイルには
- ゴワついた肌をふっくら柔らかにするブースター効果
- 肌に水分を抱え込み乾燥を防ぐ被膜形成
といった働きがあります。
この記事では肌に直接塗布する、美容オイルについて使い方の基本を紹介しています。
美容オイルの種類もいろいろ
美容オイルは大きく分けると、炭化水素油、油脂、ワックスエステルに分けられます。
炭化水素油
炭素と水素からできているオイルです。
この炭化水素はどこからとれるかによってさらに分けることができます。
石油由来:ベビーオイル、ワセリン、パラフィンなど
動物由来:スクワレン、スクワラン
植物由来:スクワラン
石油と聞くと体に悪いイメージですが、化粧品用は高度に精製されて不純物を含んでいないため、肌への刺激がほとんどありません。ベビーオイルって名前の通り、赤ちゃんでも使えますよね。
美容オイルとして有名なスクワランも炭化水素油に分類されるオイルです。
炭化水素油の特徴は安定性が高く、肌へあまり浸透せず肌表面にとどまる性質があります。そのため、肌の水分蒸発をおさえてくれる効果が。肌の保護のためにお手入れの最後に使うのがおすすめ。
油脂
油脂は私たちの皮脂にも多く含まれる成分で、動物や植物からとれるオイルのほとんどがこの油脂。
動物由来:馬油、エミューオイルなど
植物由来:アルガンオイル、オリーブオイル、アーモンドオイル、ココナッツオイルなど
他のオイルに比べて水分と馴染みやすいため、肌へ入って行きやすく角質を柔らかくしてくれる効果があります。肌馴染みがよく、ブースターをして、ヘアケア、マッサージと全身に使うことができます。
化粧水前に使ったり、化粧水に少し混ぜて使うのもおすすめです。炭化水素油に比べると油膜感が少なく、使いやすいオイル。
ワックスエステル
炭化水素油と油脂の中間のような性質をもったオイルです。肌馴染みがよく肌表面にも残る性質もあるため、肌を柔らかくしながら肌の保護する効果も。
ホホバオイルは植物性で油脂と思われがちですが、このワックスエステルに分類されるオイルです。ホホバオイルは抗酸化作用が高いと言われ、人気の高いオイルです。
40代が取り入れたい美容オイルの正しい使い方
スキンケアの一番最初、化粧水前にブースターとして使う
美容オイルにはゴワつく肌を柔らかくしてふっくらさせる効果があります。
乾燥して固くなった肌は化粧水をつけても肌へなかなか入って行きません。ここに少しオイルを与えてあげると、後からつける化粧水がおどろくほど入りやすくなるんです。
このブースターとしておすすめなのが「油脂」に分類される美容オイル。
油脂は肌によくなじんで浸透し、肌を柔らかくしてくれます。これに対して炭化水素油のスクワランは肌へ浸透力が弱いため、ブースターとしては向いていません。
ブースターとして美容オイル使うタイミングは洗顔後すぐ、化粧水をつける前。洗顔後肌に水分が少し残っているくらいがちょうどいいですよ。適量を両手に広げて、顔を包み込むように馴染ませます。
美容オイルが肌になじんだらその後はいつものスキンケアをしてください。美容オイルと相性のいい化粧水はとろみのつよい化粧水よりさらさら系の化粧水。ブースターはあくまでもケアの準備なので、水分をしっかり与えて、乳液やクリームで蓋をしてあげましょう。
ポイント
- 洗顔後、肌に水分が残っている状態でつけるとベタツキが少ない
- 美容オイルの種類は油脂がおすすめ。
- 美容オイルのスクワランはブースターには向かない
- ブースターの役割は保湿ではないため、そのあとのスキンケアをしっかりと。
私はブースターオイルとしてアルガンオイルを愛用しています。全身に使えて、しっとり感が重すぎないところが好きです。アルガンオイルについて詳しく知りたい方はこちらの記事へ↓↓
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スキンケアの一番最後、被膜を形成して水分の蒸発を防ぐ
美容オイルはたっぷり化粧水をつけたあとにつけると、被膜効果で水分が蒸発するのを防ぐことができます。化粧水でいくら水分を与えても、40代の肌は皮脂量が減っていて水分を肌に留めておくことが苦手です。
化粧水のあとに美容オイルをつけると、油分が蓋となってくれるので潤い肌が続いてくれます。
アルガンオイル、ホホバオイルなども化粧水後のケアにも使えますが、乾燥が気になる方にはスクワランオイルなど炭化水素油がおすすめです。炭化水素油は肌へ浸透せず、肌表面にとどまってくれるため被膜効果が高くなっています。
使い方は、化粧水や美容液を使った後、両手に適量だして広げて顔全体を包み込むように馴染ませます。乾燥が目立つ、目元、口元には指先にオイルをとってトントンと置くようになじませると効果的。
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40代はスペシャルケアにオイルマッサージを
乾燥がひどいときや、肌のゴワつきが気になるときはオイルマッサージがおすすめ。
- 洗顔後の清潔な肌でマッサージをする
- 両手に500円玉大のオイルを出し手のひらを合わせてオイルをあたためる
- 2.であたためたオイルを両手に伸ばして顔全体になじませる
- 人差し指、中指、薬指の指の腹を使って顔の内側から外側、下から上へマッサージ
- 額、フェイスラインはらせんを描くようにくるくる指を動かす
- 小鼻は上下に指を動かして角栓や黒ずみをオフ
- 最後に耳の付け根から鎖骨まで老廃物を流すイメージでマッサージ
- オイルマッサージ後、蒸しタオルを使ってより肌を温めて、余分なオイルを取り除く
お手軽にケアしたいならブースター効果も保湿効果もあるケアラインを
ブースター→化粧水→美容液→クリームやオイルとなるといつものスキンケアより手間がかかるのが面倒、という方には美容オイルと化粧水が1つになった製品がおすすめ。
簡単なケアステップでオイルのいいところをとりいれることができます。
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美容オイルの使うときに気を付けたいこと
美容オイルを使うときに気を付けてほしいポイントは2つ。
- 食用のオイルを使わない
- 酸化したオイルは使わない
オイルは食用オイル<美容オイル<医療用オイルの順で精製され純度が高くなっています。食用オイルは風味や香りを楽しむため、不純物が一番多い状態。体にいいオイルを肌に塗ってもいいという認識は間違いです。必ず美容オイルを使用しましょう。
また、オイルをスキンケアに取り入れるうえで一番気を付けたいのが酸化したオイルを使わないこと。
美容用のオイルは酸化しにくくなってはいますが、いつ買ったか忘れてしまったオイルや使用期限のすぎたオイルでは肌に負担になってしまいます。炎症やシミの原因にもなりかねないため、使用期限を守って使いましょう。
40代の強い味方!美容オイルの使い方まとめ
美容オイルは各メーカーごとに推奨する使い方があるのでそれに沿って使うのが一番ですが、各オイルの特徴を知っていると使い方に迷うこともありません。
- 炭化水素油:スクワランやベビーオイルなど。刺激が少なく、敏感肌さんにおすすめ。お手入れの最後に使うオイルで、水分の蒸発を防ぐ効果がある。乾燥がひどい方にもおすすすめ。
- 油脂:アルガンオイル、オリーブオイル、馬油など。肌への浸透がよく、化粧水前に使うと肌を柔らかくしてくれ、お手入れの最後にも皮膚保護用に使えるオイル。肌への浸透は一番高いので、肌がごわつく、化粧水が入って行かないなどの悩みがある方は油脂がおすすめ。
- ワックスエステル:ホホバオイルに代表され、油脂と炭化水素油の中間の特徴を持つオイル。肌馴染みも良く、化粧水前のブースターとしても使え、お手入れの最後に使うと皮膚肌表面にとどまって水分の蒸発を防いでくれる。酸化にも強いため、日中も安心。
40代は皮脂量の減って水分が蒸発しやすい状態。美容オイルを積極的に取り入れてふっくらやわらかい肌を目指しましょう!